眼鏡の裏にSな君
『よかったね!応援してるよ』



これが、私の精一杯だった。

これ以上うったら、罪悪感が増してきて、胸がはち切れそうだった。


一人の男の人を、2人の女の子が同時に愛してしまうなんて、こんな残酷な事はない。


こんなの、ひどいよ。

神様は、味方してくれない。




「うっ、ひっく、うううわあああんっ」




やだっ、好きだもん好きだもん好きなんだもんっ!

唯のが、何もかもリードしてる。


唯は可愛いし、モテるし、メアドも普通に聞けちゃう、積極的だし。

それに比べて私は…


可愛くもないし、積極的なんて絶対無理だし、ドジだし、めんどくさい…

本当に長所なんて無いんだと思う。


これじゃ…先生に胸張って好きだなんて言えない…。

唯にだって、勝てない。



好きに…自身がなくなってきちゃった。



唯から送られてきたメールを何度も何度も見返して…何度も何度も泣いた。




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