【続】ハピバ

『失礼しまぁ～す』

何とか教科書を見ながらプリントを完成させた

あたしもやれば出来るんぢゃん


『夏川やっと終わったのか？』

『先生あたしちょー頑張りましたよ！！何か頭良くなった気がします』

『あーそりゃ良かったな。じゃあもう帰っていいぞ』

担任はあたしのプリントを見もせずにタバコを持った手を振った……



職員室を出る前に鍵のかかった壁を見ると、図書室の鍵はもう返却されていた


先輩もう帰ったよね……




ハァ…と白い息を吐きながら、コートのポケットに両手を入れて、歩く

廊下にも暖房入れてほしーよ

そんなことを考えながら、げた箱に着くと


『お前遅すぎぢゃね？』




聞こえるはずのない声に辺りを見渡すと、そこには壁に寄りかかった先輩がいた