【続】ハピバ
俺は言葉が出なかった

目の前に広げられた記事には、いつ撮られたかも分からない写真と自分の名前

『何だよ…コレ……』


『覚えてねぇーの?昨年もあったじゃん』

仁にそう言われても、俺の記憶には全くない


しかし、見出しのタイトルには毎年恒例という文字があり、仁の言うことが正しいのだと分かった

『あ!ちなみに俺去年1位だったんだぜ』

少しも悔しさを出さずに、『純也に負けるとは思わなかったな』と言いながら、ケラケラ笑う仁

2位の文字の下には、仁の名前があった


『けど、何で俺が1位なんだ?仁なら分かるけど…』

女子とはそんなに話さないし、部活にも入っていない

『それはやっぱりこの間のクラスマッチじゃね?このランキングほとんど2年の女子の投票だからな』

その答えにへぇーと短い返事をして、俺はやっと教室に入った
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