【続】ハピバ
ーーーガラッ


図書室のドアを開けると、カウンターには薩摩先輩の姿があった


『薩摩先輩!久しぶりですぅ~今日は学校に来たんですね』


3年生は自由登校になり、薩摩先輩に会う日も減っていた


『サチちゃん久しぶりね。卒業文集の係になっちゃって、その打ち合わせだったのよ』


薩摩先輩の口から出た"卒業"という言葉に切なさがこみ上げた


来月になったら…もう薩摩先輩はここにいないんだよね…


『薩摩先輩がいなくなったら、すっごい寂しくなりますね…』


『そうね…あたしも寂しいな』

そう言って、薩摩先輩は図書室を見渡した
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