【続】ハピバ





ムーーー………


あたしはテーブルに顔を付けながら先輩を見ていた



図書室に先輩が来てすぐ、女子たちは先輩に駆け寄って、あたしと話す隙を全く与えてくれない……

そりゃあ先輩も図書委員だから本の場所とか聞くのは別に良いけど、何で先輩に触ってるの!?

先輩の隣にいた女の人の手は先輩の腕を掴んでいた


女の人を睨んでいると、目の前で同じ光景を見ていた薩摩先輩が


『サチちゃんも行ってきたら?』

と笑顔で言われたけど、あたしはその場から動かず、先輩が来てくれるのを待っていた







でも図書室を閉めるまで、先輩はあたしのとこには来てくれなかったーー…




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