【続】ハピバ
『ねぇサチ…山本先輩やる気あんの?』

『うーん…』


試合が始まって、先輩をずっと見てたけど、ほとんど動かない…


先輩バスケ苦手なのかな…


そのかわり、先輩と同じチームにいた倉田先輩はかなり上手くて、一人で何本もシュートを決めていた


倉田先輩っていうのは、薩摩先輩という図書委員長のすっごい美人な人の彼氏さんで、サッカー部のキャプテンなんだぁ~



『キャーーー!!』

倉田先輩がシュートを決めるたびに、応援にきていた女の人たちの声が体育館に響いた

あんな高い声出して、喉が痛くならないのかなぁ~?





『やっぱサッカー部のキャプテンだけあって、すごい人気よね~2年の男子ではダントツだもんね』

隣で顎に手を置きながら絹子が言うと、少し沈黙の後に、あたしの方を見て


『そーいえば山本先輩も人気高いらしいわよ!去年のランキングに入ってたし』

ランキング……?


何それ?と聞こうとしたとき、笛の音が響いた

『あっ前半終わったっぽいね』


40ー33

少しの差で相手チームの方が勝っていた


『あっ…!』
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