【続】ハピバ
『何どーしたの?』

『今先輩と目合っちゃった』


『はぁ!?きのせいぢゃないの?こんなとこ気付かないでしょ』


あたしたちが覗いてるのは、体育館の壁の下にある小さな窓から。もっと見やすいとこから見たいけど、先生もいるからね…




でも今絶対目があったと思うんだけどな―…







【先輩side】


あいつ…何してんだ?


何か視線を感じて見たところには窓からこっちを覗くサチの姿


今…授業中だよな…?

そんなことを考えていると、いきなり後ろから頭を叩かれる


『おいっ純也!お前もーちょっと動けよなぁ~』


そんなことを笑いながら言うのは、クラスで一番よく絡む男倉田 仁


仁とは2年から同じクラスになったが、すぐに意気投合して、学校にいるときはほとんど一緒に行動している


『後半はしっかり動いてやるよ』


『お前一体何様なんだよ!?とりあえず絶対勝つぞ』


『おうっ!』

俺は上着を脱ぎ、腰に巻き付けコートに向かった



そして後半の笛が鳴った

【先輩side終】
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