【続】ハピバ
家の前の公園に入ると、すぐに先輩を見つけた


『先輩っ!』



あたしの声に気付いた先輩がゆっくりあたしの方を向く

でもその顔は怒っているようだった


先輩……?


あたしは先輩から2mくらい離れた所で立ち止まった


『…お前、手怪我したんだって?』


『えっ…あー…』


何で…先輩知ってるの?

……あ!倉田先輩…かな?


『えっと…体育で怪我しちゃって…でももう治ったんですよ』

あたしは右手を見せて笑顔で答えたんだけど、それでも先輩の表情は変わらなくて、あたしは先輩から視線をそらした
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