【続】ハピバ
『うっ……ぅうー…せんぱっ…』
言いたいことも聞きたいことも沢山あるのに、涙がそれを邪魔する
『はっ!?泣いてんの?…ほらっチョコやるから泣きやめって』
チョコ……
『先輩っそのチョコ何で食べてるんですか!?』
あたしゴミ箱に捨てたよね?
それに……
『俺のために作ったんじゃねぇーの?』
『そっ…そうだけど…』
じゃあいいじゃんと言って、先輩は一粒チョコを口の中に入れた
『先輩…彼女のしか受け取らないんじゃないの…?』
もう箱の中身はほとんどなくなっていた
『だから今食ってんじゃん。俺の彼女はお前だろ?』
『えっ……』
あたし…まだ先輩の彼女なの
『…じゃあ宮瀬さんは?』