友達??恋人??
1章 存在

1節 信じない

ー私はずっと悩んできた。









友達、家族、恋愛…。









そして、ある日を境に決意した。









「もう、誰も信じない」と。











私は高校1年生になったばかり。










もちろん、同中の友達なんて一人もいない。










なんてったって、中学での友達なんて片っ端から縁を切ったから。









だって、友達とどうこうなんて、なんだか疲れちゃったんだもん。









今まで仲良くしてたのに、急に無視し始めたりする奴に、「ずっと友達だよ。」とか言って、
クラスが離れたとたんに話さなくなる奴。

好きな人を頑張って告白してみたら、「あの人と目が合ったよ!!」とか、人の気も知らないでわざわざ報告してくる奴。









中学の時はここまでひねくれてなかったから、純粋に悩んだりもした。








でも・・・だからこそ分かった。









人間なんて、結局は独りだから。














仲間なんて、いらない。そう思うことにした。








だから、私は人を信じない。






ずっとそう思って生きていこうと思ったのにー…。





彼が私の目の前に現れてしまった・・・。
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