※公開終了間近! イロモノなアタシ
すっかり真島さんはトリコだし、あのサモエドと一緒に散歩までさせられたって話だ。


その間、綾女は何と紅茶を飲んで微笑んでいるだけ。


『犬の散歩係』として、めでたく任命されたらしい。


「でもさ、あの子性格もいいのよねーオカマのあたしとも凄く仲良くしてくれるし」
「うそー! だって、魔性の女みたいじゃない見た目」
「中身は夢見る乙女よん、米山さんと同じで」
「口うまいって、シホちゃん」


彼らがようやく帰ったのは、店が終わる30分前。


探りあいで疲れた心を、休憩室で塩キャラメルをなめながら癒していると、クミさんが顔を出す。


「ねぇ、シホちゃん」


来た来たー! 今日も2人だけのアフターですね『ZUKA』で。


「クミさん、今日行きましょうか? 何か疲れたし」
「んもー、ありがと」


こんな日は飲まないとやってられない、もの凄く強そうなライバル? も現れた事だし。


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