※公開終了間近! イロモノなアタシ
「あんなの噂よ、だって浩さんは昔からタチなんだもん」
「でも、気になりません? 相手の正体とか」
「別にぃー」
気にしてるよ、きっと。
まあ、元を正せばクミさんだって男だし。
でも今は取っちゃって女だしね、身も心も。
この恋は、成就しないかも知れないけれど、でもクミさんの気持ちが痛いほど伝わって来る。
売れっ子なのに、アフターも行かずに『ZUKA』に通ったり、ボトルを何本もキープしたり、行く前には必ずメイクを全部直してるのも。
こんなに人を好きになれたらいいのに、あたしも。
お喋りが終わり、クミさんに別れを告げてタクシーを探していると、急に携帯が鳴り出す。
「もしもし」
『あ、シホちゃん? あたしー』
「でも、気になりません? 相手の正体とか」
「別にぃー」
気にしてるよ、きっと。
まあ、元を正せばクミさんだって男だし。
でも今は取っちゃって女だしね、身も心も。
この恋は、成就しないかも知れないけれど、でもクミさんの気持ちが痛いほど伝わって来る。
売れっ子なのに、アフターも行かずに『ZUKA』に通ったり、ボトルを何本もキープしたり、行く前には必ずメイクを全部直してるのも。
こんなに人を好きになれたらいいのに、あたしも。
お喋りが終わり、クミさんに別れを告げてタクシーを探していると、急に携帯が鳴り出す。
「もしもし」
『あ、シホちゃん? あたしー』