※公開終了間近！ イロモノなアタシ

「ごめん、本当に」
「いえいえ、専務さんのおっしゃる通りですからね」
「でも……」


その先は言っちゃダメだよ、ここはあなたの仕事場でしょう？


「鳴瀬さん、またお時間ありましたら来て下さいね、皆さんと一緒に」
「うん」


皆さんと一緒に、必ずお願いします。


「綾女、帰ろう」
「うん」


皆の前から綾女を連れ去り、さっきのケーキ屋さんに入る。


「志穂ちゃんー、あのねー真島さんがー彼女扱いして来るのー」
「誰だって誤解するよ、デートだってしてるくせにさ」
「でもー鳴瀬さんの方が好きー」


え？　えええー？


なんでそうなるんでしょうか？　綾女さん。「だってー優しいし、素敵だしー」


確かにそうです、ただ、ブス専なんですが。


それに、あたしにアタックしてる人なワケで。


「志穂ちゃんはーどうなのー？　」
「うーん、まあ、お客様だし。特に」