※公開終了間近! イロモノなアタシ
営業が終り、アフターのお誘いがかかるはずも無いのでそそくさと帰り支度をしていると、クミさんが声を掛けて来た。
「ねえ、今日付き合わない? 」
「クミさんアフターは無いんですか」
「まあねー、面倒くさいから断っちゃった」
そう言ってあたしの手を取ると、二丁目の街へ繰り出して行く。
目的地は多分『ZUKA』だろう。
ママから聞いてはいたけど、クミさんはここのマスターである浩さんに気があるらしい。
元男が元女に惚れるなんて、この街では珍しいケース。
ママ曰く
「私の二の舞にならなきゃいいけど」
だそうだ。
ママことお父さんは、あたしの生みのお母さんであるおなべに恋をした。
「誰よりも男らしい人だったのよ、陣痛の時だってうめき声1つ出さずに耐えてね」
と、今でも言うほど。
元男が元女と結婚して、あたしが生まれた。
でも、お母さんはこの世に居ない。
「ねえ、今日付き合わない? 」
「クミさんアフターは無いんですか」
「まあねー、面倒くさいから断っちゃった」
そう言ってあたしの手を取ると、二丁目の街へ繰り出して行く。
目的地は多分『ZUKA』だろう。
ママから聞いてはいたけど、クミさんはここのマスターである浩さんに気があるらしい。
元男が元女に惚れるなんて、この街では珍しいケース。
ママ曰く
「私の二の舞にならなきゃいいけど」
だそうだ。
ママことお父さんは、あたしの生みのお母さんであるおなべに恋をした。
「誰よりも男らしい人だったのよ、陣痛の時だってうめき声1つ出さずに耐えてね」
と、今でも言うほど。
元男が元女と結婚して、あたしが生まれた。
でも、お母さんはこの世に居ない。