※公開終了間近! イロモノなアタシ
「開店よー」


ママの声で店内に向かうと、ウェイターの男の子達が驚いた顔をする。


「今日のあたしヤバいー? 」
「ヤバいもヤバくないも凄い変身ですよ」
「蘭子さんすげー! 」


驚きの声があちこちから聞こえて来て、気分が良くなる。


だが、この苦しさは何だ? 胸から足にかけて、ググーッとせり上がる苦しさは。


「シホちゃーん」


クミさんからのお呼ばれに応じて、テーブルにつくと、常連のおじさんが不思議な顔をする。


「シホ? え、あれシホちゃん」
「そうですょぉー3の線担当のシホですー」
「あららー、案外いいねぇ、今度から指名しちゃおーかなー」
「ダーメ、クミが居るでしょっ」


クミさんがお客様のももをつねる。


その後も、色々な席から声がかかり、お客様からほめられまくった。


こんなの初めてで、嬉しくなり何度も鏡で確認する。
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