※公開終了間近！　イロモノなアタシ
一口飲むと、それはもう鼻息が荒くなるような味だった。


「さ、飲んだら連絡しなさい。自分から、ありがとうって」
「そんな様子見してもいいんでしょうか？　」
「答えは出てるんだから、直接伝えないと」
「はい……」


魔法使いの浩さんは、あたしへ勇気という贈り物を渡すと他のお客さんの相手をし始める。


「シホさん、頑張って下さい。何があったかは知りませんが」


レイ君は、ポケットから高級チョコレートを１つ出してくれた。


「皆、ありがとう。レイ君も、頑張って」


そう、浩さんに彼が居る以上、クミさんへのチャンスはあるから。


『ZUKA』を出て、鳴瀬さんにメールを送る。


『プレゼント、ありがと　うございます。
　手作りなんですね、
　凄く嬉しかった。
　今日、あんな姿を見せ　てごめんなさい。
　言い訳する気は無いけ　どあれは蘭子さんが
　仕組んだ事で、自分で　したメイクや、着付け　じゃないんです。
　では、お休みなさい』


送信ボタンを押し、タクシーをつかまえようと道路に出た。


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