※公開終了間近! イロモノなアタシ
電話の着信音。
『もしもし、鳴瀬だけど』
「鳴瀬さん、どうしたの? 」
『今、どこ? 』
周囲を見回すと、2棟の対になった巨大なビルが天に向かって伸びている。
「都庁の近くです」
『今から行く、待ってて』
「でも……」
『中野から近いし、大丈夫。1人で怖かったら、近くにあるファミレスで待ってるといい』
電話が切れ、あたしはファミレスには行かずに1人で『LOVE』というオブジェの前に座り込んだ。
今から彼が来る、明日、仕事じゃなかった?
それなのに来てくれる優しい人。
それから20分もしないうちに、車のエンジン音が響く。
「シホちゃーん! 」
窓からの声に立ち上がったあたしは、彼の車へ向けて走り出す。
『もしもし、鳴瀬だけど』
「鳴瀬さん、どうしたの? 」
『今、どこ? 』
周囲を見回すと、2棟の対になった巨大なビルが天に向かって伸びている。
「都庁の近くです」
『今から行く、待ってて』
「でも……」
『中野から近いし、大丈夫。1人で怖かったら、近くにあるファミレスで待ってるといい』
電話が切れ、あたしはファミレスには行かずに1人で『LOVE』というオブジェの前に座り込んだ。
今から彼が来る、明日、仕事じゃなかった?
それなのに来てくれる優しい人。
それから20分もしないうちに、車のエンジン音が響く。
「シホちゃーん! 」
窓からの声に立ち上がったあたしは、彼の車へ向けて走り出す。