※公開終了間近! イロモノなアタシ
「鳴瀬さん」
「早く乗って、ほら」
助手席に座り、シートベルトを締める余裕も無く抱き寄せられた。
「心配したよ、こんな真っ暗な場所で1人なんて」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
何度も何度も彼の胸の中で謝りながら、あたしは目を閉じる。
「いいんだよ、俺だって悪い事言ったし。事情も知らないでさ、いつもの方がいいなんて」
カーステレオからは、好きなアーティストの曲が流れ続けた。
「行こう、明日の仕事は遅いから」
「でも寝てないんじゃないですか? 」
「平気平気、テッペン越えるの慣れてるし」
テッペン=日付が変わる事、なんて業界用語を初めて彼の口から聞く。
「どこに行こうか? 」
行こうって言っておいて、場所が決まってないあたりが天然なんだけど。
まあ、そんな人だからいいんだ。
「あの、鳴瀬さんの好きな場所でいいです」
「うん」
「早く乗って、ほら」
助手席に座り、シートベルトを締める余裕も無く抱き寄せられた。
「心配したよ、こんな真っ暗な場所で1人なんて」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
何度も何度も彼の胸の中で謝りながら、あたしは目を閉じる。
「いいんだよ、俺だって悪い事言ったし。事情も知らないでさ、いつもの方がいいなんて」
カーステレオからは、好きなアーティストの曲が流れ続けた。
「行こう、明日の仕事は遅いから」
「でも寝てないんじゃないですか? 」
「平気平気、テッペン越えるの慣れてるし」
テッペン=日付が変わる事、なんて業界用語を初めて彼の口から聞く。
「どこに行こうか? 」
行こうって言っておいて、場所が決まってないあたりが天然なんだけど。
まあ、そんな人だからいいんだ。
「あの、鳴瀬さんの好きな場所でいいです」
「うん」