※公開終了間近! イロモノなアタシ
走り出す車の中、あたしはギアをにぎる鳴瀬さんの手にそっと自分の手を重ねる。
「あったかいね、手」
「だって、太ってますから」
「シホちゃんは心もあったかい」
そんな事無いです、あれはお客さんだから。
だってさっきのあたしは、ひどい考え方で、皆を心の中でバカにしてた。
ちょっとだけキレイになる魔法がかけられて、気持ちまで変わってたし。
「見た目を気にするより、自分の心の中を気にする子の方がいい」
頭の中を読まれたような言葉に、思わずおさえていた涙がこぼれる。
「優しいなぁ、もう……」
「泣かせてごめん、芸人だから笑わせなきゃいけないのに」
「笑わせ役は、自分でたくさんです」
「そうだね、でも、俺の前ではいいんだよ。閉じ込めてた女の子を出して」
「あったかいね、手」
「だって、太ってますから」
「シホちゃんは心もあったかい」
そんな事無いです、あれはお客さんだから。
だってさっきのあたしは、ひどい考え方で、皆を心の中でバカにしてた。
ちょっとだけキレイになる魔法がかけられて、気持ちまで変わってたし。
「見た目を気にするより、自分の心の中を気にする子の方がいい」
頭の中を読まれたような言葉に、思わずおさえていた涙がこぼれる。
「優しいなぁ、もう……」
「泣かせてごめん、芸人だから笑わせなきゃいけないのに」
「笑わせ役は、自分でたくさんです」
「そうだね、でも、俺の前ではいいんだよ。閉じ込めてた女の子を出して」