※公開終了間近! イロモノなアタシ
鳴瀬さんかと思い、ドアの前で振り向くと、見た事のあるおじさん顔が迫って来た。


「よっ……米山さん」
「朝帰り? 一緒に? どういう事? 」


意地の悪そうな言葉と同時に、ドアが閉まる。


「シホっちさー、私がナルの事好きだって知ってるよね」


粘りつくような話し方で米山は追及する。


「朝まで飲んでましたよーお店で」
「お酒臭くないじゃない? ねえ」


根性悪い、相手なんかしてるヒマ無いのに。


それに、何でここに居たのか? まるでストーカーみたいだ。


「あのさ、ナルに近付かないでよ、男なのに。妙な噂が出たらマズいでしょ? 」
「はあ……」まだ正体がバレてない、良かったー。


もし米山が全てを知ったら、きっと大騒ぎになるだろう。


「米山さん、何でここに居たの? あ、まさか真島さんの部屋に居た? 」


ニヤニヤ笑って敵意が無い事を伝えてみた、が、おじさん怒り顔はゆるまず、目から本気オーラが発されている。


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