※公開終了間近! イロモノなアタシ
戦争は終わらない
季節は秋、そろそろリクルートスーツ一枚が寒く感じる頃、あたしは50連敗を記録した。
まあいい、ハギモトがあると開き直って大学に向かっていると、綾女がタリラリラーンと足取りも軽やかにやって来る。
「志穂ちゃーん」
「おはよう、どうしたの? そんなに浮かれて」
「あのねー美味しいケーキのお店をー見つけたのー」
来たよ、またあれだ。
講義が終わった後に、お店に連れ込もうというのだろう。
「ごめんね、今日はどうしてもダメなんだ。面接あるから」
「えぇーっ、ダメなーのー? 」
目から放出されるチワワビームにやられないように、横を向いてやり過ごす。
「真島さんとか、誘えばいいんじゃない? ほら今日はオフだし」
「志穂ちゃーん、よく知ってるねー」
うっ、まずい。
変にカンが鋭いんだ、この子も。
まあいい、ハギモトがあると開き直って大学に向かっていると、綾女がタリラリラーンと足取りも軽やかにやって来る。
「志穂ちゃーん」
「おはよう、どうしたの? そんなに浮かれて」
「あのねー美味しいケーキのお店をー見つけたのー」
来たよ、またあれだ。
講義が終わった後に、お店に連れ込もうというのだろう。
「ごめんね、今日はどうしてもダメなんだ。面接あるから」
「えぇーっ、ダメなーのー? 」
目から放出されるチワワビームにやられないように、横を向いてやり過ごす。
「真島さんとか、誘えばいいんじゃない? ほら今日はオフだし」
「志穂ちゃーん、よく知ってるねー」
うっ、まずい。
変にカンが鋭いんだ、この子も。