※公開終了間近! イロモノなアタシ
そんな時、マンションの窓が開く音が聞える。


あれは鳴瀬さんの部屋、誰かが窓を開けたんだろうかと目をこらして見ると、そこには真っ白な何かを着た髪の長い女が見えた。


予感的中、今なら占い師になれるよ、あたし。


時計は11時半、はい決定。


電話に出ない、綾女が部屋、鍋、白いのはバスローブ。


クルリと回れ右を正確に行い、そのまま帰る。


負け犬の様にシッポを巻いて、自分のドジさを呪いながら。


連絡さえしていれば、2人があんな関係になる事も無かっただろう。


綾女、親友だと思ってたけど、いや、鳴瀬さんと付き合ってるって言いもしなかったあたしが悪い。


でも、どうして寝たりしたの、彼はそんな人じゃないって思ってたよ。


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