※公開終了間近! イロモノなアタシ
その時は、なんとも思わなかったけれど、翌日、お母さんのお墓参りを済ませた後、寄らせてもらった浩さんの家で事実を聞いた。
浩さんは、キッチンに立つと手際よくパスタを作って出してくれる。
「赤ワインでいいかな? 」
「はい、何でも飲めれば」
グラスに注がれた赤ワインのボトルには、「ラクリマクリスティ」(聖母の涙)と書かれていた。
あたしには似つかわしくないけれど、涙という名前は今のシチュエーションにふさわしい。
「彼がワイン好きでね、集めてるのをくすねた」
「浩さんの彼ってどんな人ですか? 」
二丁目の噂では、背の高い美男子って話だけれど。
「芸能関係の仕事をしててね、凄く忙しい。だから会えるのは、時々。それも真夜中だけ」
「お店には? 」
「来た事無いよ、『男としての浩を見るのは嫌だから』って、勝手だよね。それでも好きになったクセにさ」
芸能関係の美男子、想像はふくらみ……鳴瀬さんの顔になる。
浩さんは、キッチンに立つと手際よくパスタを作って出してくれる。
「赤ワインでいいかな? 」
「はい、何でも飲めれば」
グラスに注がれた赤ワインのボトルには、「ラクリマクリスティ」(聖母の涙)と書かれていた。
あたしには似つかわしくないけれど、涙という名前は今のシチュエーションにふさわしい。
「彼がワイン好きでね、集めてるのをくすねた」
「浩さんの彼ってどんな人ですか? 」
二丁目の噂では、背の高い美男子って話だけれど。
「芸能関係の仕事をしててね、凄く忙しい。だから会えるのは、時々。それも真夜中だけ」
「お店には? 」
「来た事無いよ、『男としての浩を見るのは嫌だから』って、勝手だよね。それでも好きになったクセにさ」
芸能関係の美男子、想像はふくらみ……鳴瀬さんの顔になる。