※公開終了間近! イロモノなアタシ
「フラれた? 彼に」
「まあ、そんな所です。正確に言えば、友達に取られたというか」
「そっか、じゃあフラれた同士仲良くしよう」
「え? 」
浩さんは、クミさんの話をしてくれた。
「いきなり呼び出されてさ、『いくら誘ってもなびかない人より、優しくしてくれる人がいいの』って。だから今、レイと付き合ってる」
「そっか、優しい人か」
「おかしな話だよね、告白されてないのにフラれてさ」
確かにクミさんは、意味ありげな態度はしていたけど、浩さんに告白はしていない。
「でもね、これで良かったんだ。彼が居る事を知ったら、クミちゃん傷付くし」
「ですよね、まあ、2人はお似合いだし、幸せになって欲しいな」
一度目の恋がダメでも、次があるだろうという意味であたしにこの話をしてくれたのだ、浩さんは。
「浩さん、あたしまたいつか恋します」
「うん、そうしたら協力するよ」
優しく微笑む顔は、窓際のフォトスタンドに写った彼とのツーショットと同じだった。
「まあ、そんな所です。正確に言えば、友達に取られたというか」
「そっか、じゃあフラれた同士仲良くしよう」
「え? 」
浩さんは、クミさんの話をしてくれた。
「いきなり呼び出されてさ、『いくら誘ってもなびかない人より、優しくしてくれる人がいいの』って。だから今、レイと付き合ってる」
「そっか、優しい人か」
「おかしな話だよね、告白されてないのにフラれてさ」
確かにクミさんは、意味ありげな態度はしていたけど、浩さんに告白はしていない。
「でもね、これで良かったんだ。彼が居る事を知ったら、クミちゃん傷付くし」
「ですよね、まあ、2人はお似合いだし、幸せになって欲しいな」
一度目の恋がダメでも、次があるだろうという意味であたしにこの話をしてくれたのだ、浩さんは。
「浩さん、あたしまたいつか恋します」
「うん、そうしたら協力するよ」
優しく微笑む顔は、窓際のフォトスタンドに写った彼とのツーショットと同じだった。