※公開終了間近! イロモノなアタシ
待ち合わせ場所の図書館に到着すると、綾女は1人でボンヤリしていた。
きっと、どこか遠い世界の何かと交信しているに違いない。
よくこんな彼女に内定が出たなと思うけれど、パパの権力が絶大だからだろう。
綾女は赤坂に住むお嬢様、パパのお仕事は某大手マスコミのお偉いさん。
「あー、志穂ちゃーん」
「おはよう、ごめんね遅刻して」
「いいのー、ねーレポートコピーさせてねー」
「うん」
一事が万事この調子で、土曜日にわざわざレポートを貸す事になったのも、これが原因だ。
土曜日に貸したとしても、提出日の月曜日に間に合わない可能性もある。
「ねー志穂ちゃーん、これー動かないー」
「どれどれ? 」
見ると、ソーターの部分にあたしの大事なレポートを詰まらせてくれていた。
「はうぁ! 」
「なーにー? 何かしたー? 」
「詰まってるよコレ、ちょっと! 」
慌ててソーターのフタを開けて、中身を取り出すと一枚分がクシャクシャになり、コピーが不可能になっている。
「どうしましたか? 」
司書の人が駆け寄り、コピー機の具合を見てくれるが、残った紙片が詰まっているために二度と動かない状態だと分かった。
「ああ、どうしよう」
「たいへーん、こまっちゃうー」
たいへーん、こまっちゃうー……で済む問題なのか?
きっと、どこか遠い世界の何かと交信しているに違いない。
よくこんな彼女に内定が出たなと思うけれど、パパの権力が絶大だからだろう。
綾女は赤坂に住むお嬢様、パパのお仕事は某大手マスコミのお偉いさん。
「あー、志穂ちゃーん」
「おはよう、ごめんね遅刻して」
「いいのー、ねーレポートコピーさせてねー」
「うん」
一事が万事この調子で、土曜日にわざわざレポートを貸す事になったのも、これが原因だ。
土曜日に貸したとしても、提出日の月曜日に間に合わない可能性もある。
「ねー志穂ちゃーん、これー動かないー」
「どれどれ? 」
見ると、ソーターの部分にあたしの大事なレポートを詰まらせてくれていた。
「はうぁ! 」
「なーにー? 何かしたー? 」
「詰まってるよコレ、ちょっと! 」
慌ててソーターのフタを開けて、中身を取り出すと一枚分がクシャクシャになり、コピーが不可能になっている。
「どうしましたか? 」
司書の人が駆け寄り、コピー機の具合を見てくれるが、残った紙片が詰まっているために二度と動かない状態だと分かった。
「ああ、どうしよう」
「たいへーん、こまっちゃうー」
たいへーん、こまっちゃうー……で済む問題なのか?