※公開終了間近! イロモノなアタシ
雪、キレイだよね。


このままクミさんのした事も、全部消して真っ白にしてくれたらいいな。


レイ君に対する思いも、全部消して欲しい。


今日の出来事を敬介に報告しようと思ったけれど、止めた。


こんな話、今の彼にすべきではない。


余計な心配をかけたくないし、仕事に専念して欲しいから。


『敬介

 今日は明け方まで
 飲んでたんだ。
 
 忙しくて、でも、
 楽しかったよ。』


嘘なんだけど、でもこれでいいよね。


ごめんね、敬介。


返信を打つと、あたしはそのままソファで眠り込んだ。


家の電話が鳴る音で、目を覚ましたのは午後2時の事。


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