※公開終了間近! イロモノなアタシ
翌朝、リクルートスーツ姿のあたしは大阪の中央にそびえ立つ『ハギモト興行本社ビル』の前に居た。


他の学生も同時に現れたが、その数は極端に少なく、東京支社の二次面接でかなり減らされているんだなと感じる。


皆、とても優秀そうだし、顔だって多分あたしが一番ブサイクだろう。


でも、負けない。


あんなに連敗し続けた末に身につけた技を、ここで見せてやろうじゃないの。


面接なんてもう怖くないもんね、いや、少し怖いけど。


だいたい、これまでの面接でして来た事と言えばダンスに一発芸。


役員面接とあらば、何をしろと言われるか分かったモノではない。


コントか? それともパントマイムか? いや、バク転かも。


コントならネタだって考えたし、バッチ来いですよ。
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