※公開終了間近! イロモノなアタシ
温室で育てられた綾女が、この街で生きて行けるワケが無い。


「じゃあ、死ねって言うんですか」
「私達ー離れたら死んじゃうー、そんなのイヤ! 」


どうしてこんなにレイ君にこだわるんだろう、好きな御坂さんに似てるから?


それとも、初恋の人だから?


本人に自覚が無いとはいえ、あんなに男達をもてあそんでいたのに。


「レイ君、綾女。同性同士の恋愛って、離れがたいって分かるけど、でもなんでそんなにお互いにこだわるの? 」


2人の顔色がサッと変わる、もしかしたら話したくない事情があるのかも知れない。


「シホさん、綾女の親友ですよね」
「うん、高校からずっと一緒だし」
「綾女、あの話をしてもいい? 」
「……仕方ないね」


いつもの様に語尾を伸ばさず、暗い顔でうなづく。
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