※公開終了間近! イロモノなアタシ
どうしよう、踏み込んではいけない所に土足で入ってしまったみたいだ。


覚悟を決めないと、多分、受け入れられない話。


それでも聞かなければ、反論なんかまず出来ないだろう。


決めるんだ、自分で。


聞くか聞かないか……。


息を飲んで目を閉じる、しょうがない、連れて帰るために聞くしかない。


そんなあたしの様子に気付き、レイ君が念を押して来る。


「聞いても、綾女の友達で居てくれますか? 」
「居るよ、だってこんなブサイクなあたしの友達でずっと居てくれたんだもん。綾女の天然で何回も救われたし! 」
「分かりました、じゃあ、俺達の話をします」


それから聞いた話は、内定を貰って浮かれていた気分を、全て打ち消すような内容だった。


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