※公開終了間近! イロモノなアタシ
まだ時間はある、彼の所へ行きたければ、新幹線にまた乗って行かれるのだから。


行ったら、きっと綾女は二度とあたしの目の前に現れないだろう。


仕方ないよ、だって綾女のために犯罪までして、クミさんの気持ちまで踏みつけて行った位の人だもんね。


そんな彼に、ずっと6年も思いを寄せてたなんて、凄いよ。


でも、人を不幸にして手に入れた幸せは長く続かないと思う。


あたしもそうなるのか、米山の気持ちを知ってて敬介と何でも無い顔して付き合ってるんだ。


恋愛って残酷だ、誰かが犠牲にならないと幸せになれないから。


< 284 / 386 >

この作品をシェア

pagetop