※公開終了間近! イロモノなアタシ
携帯で何かを打ち始める敬介をよそに、歌本を見ていると、メールが届く。


『志穂

 大丈夫、俺、苦手
 だから     』


ダメだよ、そんなメールしたら。


胸の中がキュンとなるでしょうに、あたし。


忘れかけていた乙女を刺激され、選んだ歌は


『ピンクのスィートピー』


だった。


乙女ソングの定番中の定番。


そして、気持ちよく歌っていると、ドヤドヤと人が現れる。


「おっつー、ナルー、マジィー」
「お疲れ様ー、ヨネちゃん」


来た来た来た、最大のエネミーこと米山。


あ、そこはあたしの席! 敬介のとなり!


ダメダメ、歌に集中しろ。


何でもない顔をしなきゃ、このメンツの前ではデブゲイシホ。
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