※公開終了間近! イロモノなアタシ
なんて思ってたら、いきなりTVからレポーターの叫び声が聞えて来る。


『鳴瀬さんっ! これは事実なんですか? 』
『答えて下さいっ! 』


おいおい、局から出る所で生中継までしているよ。


そんなに関心度が高いのか、ブス専疑惑が。


『何もありません、だから、安心して下さい』


聞えて来た言葉は、落ち着き払っている。


そして、カメラを正面からとらえた目は、あたしに向けて


『大丈夫、何も無かったから』


とサインを送っているように見えた。


『でも、ホテル街に居ましたよね! 』
『という事は! 』


次々と真実を聞きだそうと、レポーターがマイクをぶつけて来る中、一度唇を噛むとしばらく沈黙した後で答える。
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