※公開終了間近! イロモノなアタシ
『クラブに行こうとしてました、そこにありますよね』
『クラブですか! 』
『でも、入り口に入ろうとしてる写真が! 』


週刊誌を急いで広げる、確かに入り口近くで2人が写っていた。


そこからはノーコメント、それじゃ返って怪しまれる。


きっと、米山を守ろうとしてるんだ。


無理矢理連れ込もうとしたなんて、彼女の不名誉につながるから。


目の前が、パッと明るくなる気がした。


彼も、仲間を守ろうとして我慢してるんだと知ったから。


「ねえ、本当なの? 」
「何が? 」
「中には入ってないなんて」
「当然だよ、あたしという彼女がありながら、そんな事、するわけ無いでしょ」


明るい顔でそう言って、牛乳を温める。


また眠りにつくお父さんの為に。
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