※公開終了間近! イロモノなアタシ
敬介が連絡をくれたのは、その日の夜だった。


『志穂


 ごめんね、電話も
 メールも難しくて
 許してくれる?

 本当に何でも無い
 から。

 連れ込まれそうに
 なったけど、でも
 必死で逃げたよ 』


ロッカールームで休憩の時に、ニヤニヤしながら読んでいると、クミさんが携帯を取り上げる。


「ラブラブねぇー、どうなるかと思ったけど」
「すみません、でもこれが真実だから」
「うふふ、いいなー。でもね、私……王子様を見つけたの」


早いなあ、もう。


今度は誰なんだろう?
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