※公開終了間近! イロモノなアタシ
数時間後、綾女、あたし、それから会ったばかりの美形おなべはロマンスカーに乗っていた。


「パパにー、志穂ちゃんと一緒ならーって、OKもらったのー。こんなーチャンス無いからー」
「じゃあ、安心だねって、この人は? 」
「初めまして、ジュンです」


ジュンだかジョンだか知らないけども、何で来たかなー。


いきなり呼び出されて、旅行に来るか?


「ジュン君はー、T大の経済学部なのー」


すみません、頭がいいのですがヤケに。


あ、卒論対策ですね。


「綾女ちゃんとは、二丁目で知り合って」


声デカいし、ちょっと、皆見てますよ。


「ジュン君ー、のど渇いたぁー」
「すみません、アイスティーを」


向かい合ったシートで、イチャイチャし始める2人を見て、正直ウンザリだ。

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