※公開終了間近! イロモノなアタシ
なんか、パッケージに


『薄さ世界初! LOVEラバー』


とか書いてありますが。


レジでジュン君がお金を払い、あたしに渡してくれる。


気が利き過ぎ、まあ、そんな事思ってもみなかったから、ちょっと驚いたけど。


どこまで事情を話してるんだ、綾女は。


「普通のホテルにはまず無いですから、こういう事はしっかりして置かないと」
「ジュン君ー、すごぉぉーい」
「ありがとう、ね、何かバイトしてるの? 」
「いえ、勉強が忙しいので。でも、二丁目のバーで少し働きたいですね、就職する前に」


ウチで働いてみたらどうかな、ウェイターとしては最高の人材だと思うが。


あ、でもクミさん居るしな。


これ以上の惨劇は、もう見たくはない。


「お腹空いたぁー、ジュンー」


君抜けてますよ、綾女お嬢様。


「じゃあ、食事にしよう。調べて来たから、美味しいお店を」


抜かりない、さすがはT大。
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