※公開終了間近! イロモノなアタシ
夕方になり、敬介から連絡が入ったのでホテルに向かう。


部屋は、あらかじめ敬介を通してお願いしてあるから安心だ。


「これからは別行動にしましょう、そちらのお邪魔はしませんから」
「ジュンー、ねー、桜がキレー」


綾女は窓の外に見える桜を見ようと、手招きをする。


「じゃあ、お願いします」
「はい、安心して励んで下さい」


励むって、何を……。


まあ、ここまで来たから当然ソレはソレなんだけども。


となりの部屋に行き、チャイムを押す。


「志穂! 」


ドアが開き、敬介が飛び出して来た。


そのまま急いで部屋の中に入り、荷物を放り出して抱きつく。
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