※公開終了間近! イロモノなアタシ
ご馳走を食べようと、あたしもテーブルに就いた瞬間、携帯が鳴り出す。


「う、会社からだ」


出てみると、ファーストマネージャーの柴田先輩の声。


『大沢ちゃん? 』
「はい! 柴田マネージャー」


おまけに何だか、声が怖いよ。


嫌な予感満載なんですけれど。


『大沢ちゃん、明日のスケジュール表、先生に渡してないよね』


忘れてた、ヤバい。


「申し訳ありません、今からすぐにお持ちします」
『早くしないと、先生、東京へ行っちゃうよ! 』
「今から新大阪駅へうかがいますので」


電話を切り、カバンを持って部屋を出る準備をする。
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