※公開終了間近! イロモノなアタシ
営業が始まる時間を迎え、店の中がザワザワし始める。
今日は金曜日、忙しくなるだろう。
「ねっ、シホちゃん」
「何ですか? 蘭子さん」
「就職どうするの? 」
「あー、まだ内定出なくて。ここに就職しようかなって」
その答えを聞いて、蘭子さんは厳しい顔をした。
「ダメダメ、女の子なんだから幸せにならないと」
「でも、こんなだし、どこも雇ってなんかくれないですよ。負け犬予備軍ですもん」
「だからって諦めちゃダメよ、どこか必ず見つかるわよ」
デブでブスが入れる会社なんてそうそう無いのは、この3ケ月で身に染みて分かっている。
「蘭子さん、お客様がお見えになりました」
「はいよー、あ、シホちゃんヘルプお願い」
「はい」
蘭子さんの向かうテーブルには、前にも来た事があるTV局のプロデューサーと、TVで何度か見た芸人さん達が座っていた。
「こんばんわー、また来てくれたの? 若い子連れちゃって」
「蘭子っちの顔が見たくてさー、あ、これ今度の番組に出る連中」
「うーっす」
「よろしくぅー」
誰もあたしの事なんて見てない、当然だろう。
ここでのあたしの役割は、盛り上げ役のデブゲイ。
今日は金曜日、忙しくなるだろう。
「ねっ、シホちゃん」
「何ですか? 蘭子さん」
「就職どうするの? 」
「あー、まだ内定出なくて。ここに就職しようかなって」
その答えを聞いて、蘭子さんは厳しい顔をした。
「ダメダメ、女の子なんだから幸せにならないと」
「でも、こんなだし、どこも雇ってなんかくれないですよ。負け犬予備軍ですもん」
「だからって諦めちゃダメよ、どこか必ず見つかるわよ」
デブでブスが入れる会社なんてそうそう無いのは、この3ケ月で身に染みて分かっている。
「蘭子さん、お客様がお見えになりました」
「はいよー、あ、シホちゃんヘルプお願い」
「はい」
蘭子さんの向かうテーブルには、前にも来た事があるTV局のプロデューサーと、TVで何度か見た芸人さん達が座っていた。
「こんばんわー、また来てくれたの? 若い子連れちゃって」
「蘭子っちの顔が見たくてさー、あ、これ今度の番組に出る連中」
「うーっす」
「よろしくぅー」
誰もあたしの事なんて見てない、当然だろう。
ここでのあたしの役割は、盛り上げ役のデブゲイ。