※公開終了間近！　イロモノなアタシ
「目、案外大きいわねぇ。ほっぺがふくよかだから、少し小さく見せてあげましょう」
「何ー蘭子ちゃんメイクしてんの？　」


マッキーも顔を出して、２人でああでもないこうでもないと始まった。


ああ、もうどうにでもしてくれ。


「ほらご覧なさい、可愛いでしょう」
「え？　」


鏡の中の自分は、何だか明るい顔で今までと少し違って見える。


「メイクとお洋服は魔法なのよ、女の子を変える」
「蘭子ちゃんいい事言うしぃー」
「ありがとうございます」


お礼を言って店を出ようとしたら、蘭子さんに腕をつかまれた。


「ちょい待ち！　」
「まだ何か？　それにもうお店が始まる時間だし」
「同伴の約束があるの、一緒に来て」
「えー」


三丁目のカフェに連れて行かれ、蘭子さんの同伴に付き添うハメになる。


やれやれだ、一体何のためにこんな事をしたのか。


「お待たせー」


席に座っている相手の顔を見て、思わず息を飲む。
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