※公開終了間近! イロモノなアタシ
面白い事を言ったりしたりで笑わせるのがお仕事、だから芸人さんと一緒だとやりづらい。


「ヘルプのシホでーす、よろしくおねがいしやす」
「おっ! すっげー! これマジ肉? 」
「マジ肉、リアル肉ぅー」


人気若手コンビ『マージナル』の真島さんが、あたしの腕肉をつかんでプルプルする。


「どれどれー、うわースゲー」


ピン芸人のヒロセが、お腹の肉をつまんだ。


「で、今何キロよ自分? 」


体重を聞いて来るのは『ジョリンジョリン』の境さん。


「60キロ! 身長150センチ! 」
「うほほー、どんだけ太るかなー」
「もー、超メタボ系アイドルですからぁー」


いや、本当は67キロだけども、サバ読みました。


笑ってふざけてネタにされてイジられて……これが仕事。


辛くなんかない、子供の頃からずっとそうだったからね。


イジめられないために、肥満を何度ネタにして笑いを取ったっけ。


皆がゲラゲラ笑うのに、最初は傷付いてたけど表になんか出さない。


今のあたしは、シホ。


デブゲイのシホ。
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