嘘つきの恋
走ったのはいいんだけど…。



「はぁっ…はぁ…っ…」



運動が得意とは言えない私は、エネルギー切れに。



近くの屋根のあるバス停で雨宿りすることにした。



「ふぅ。びしょびしょ…」



スカートをしぼってみたり、ハンカチで濡れた顔をぬぐいながらため息を。



雨、止むかな?



手を伸ばし、雨に触れてみる。
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