嘘つきの恋
第2章

ハンカチ

翌朝。



「ぐしゅんっ……はぁ」



「またくしゃみ。風邪ひいたの?」



私は鼻をすすりながら春菜に頷き「たぶん」と苦笑いした。



昨日雨の中走ったからなぁ。



はぁ…最悪だよ。



「おーっ。悠真!」



廊下から聞こえてきた男子の声に、振り向かずにはいられなくて。
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