嘘つきの恋
「へへ…そうかな?」



「保健室行きなって!」



保健室。そんな大袈裟なことじゃないよ…。



「そこ!うるさいぞっ」



先生が指で私たちを指すので、みんなの視線が痛かった。



「せんせー。椎野さんが熱っぽいので保健室行きたいそうです」



「え!?」



にっこり笑う春菜に、私は驚きの表情を。



「そうかー。よしっ行ってこい!一人で大丈夫か?」



なんて言われるから



「…はい」



と小さく答えて 、みんなの視線に見送られながら教室を出た。
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