嘘つきの恋
のそっと起き上がり、カーテンの開いた。



白いカーテンがシャアッと音をたてる。



視界に入ったのは、ドアの前の背が高い人。



「…………」



先生じゃなかったようだ。



目が悪くてよく見えないけど、その人はだんだん近づいてきて。



窓から差し込む光がその人を照らしはじめたとき、やっとわかった。



彼は、矢城 悠真だった。
< 27 / 39 >

この作品をシェア

pagetop