あたしの青春
あたしゎ走った。
一刻も早く病院に着くように。
そんなとき…
「なぁ、どしたん?そんな走って?しかもなんか服汚れとるで?」
金パでピアスだらけの若いにーちゃんにしゃべり掛けられた。
あたしゎさっきのことが頭によぎった。
めちゃくちゃ怖なった。
その恐怖に耐えれんくて思わずその場で泣き崩れた。
「どないしたん!?よしよし。」
金パでピアスだらけの若いにーちゃんゎあたしを抱き締めてくれた。
こんな汚いあたしを…
「どしたん?俺に話して?」
「ヒック…あたしッ…犯されてん…ヒック」
これ知ったら引くやろな…
あたしこんな見ず知らずの人に何ゆーとるんやろ…
「そーなん!?じゃこんなことしとる暇無いな!!病院行かな!!俺、連れて行ったるからバイクやけど大丈夫?」
は?この人頭おかしやろ。
見ず知らずの犯された女なんかを自分のバイクのケツに乗せるとか、信じられへんゎ。
でも、これゎこの人の好意に甘えよぅかな。
「若葉医院まで連れて行って…。」
「分かった。乗って?」
「……。」
「あ、乗られへんか?よっと。」
あ、この人に抱っこされた…。
「ありがと。重いのに…。」
「は?これで重かったらこの世の女に喧嘩売ったで!?笑」
「ないない。」
「ありすぎるから!!てか、動くで?もっとちゃんと捕まらな落ちて死ぬで?」
とかゆーて、自分の腹にあたしの腕をまわした。
あ、なんか落ち着く。
バイクやから風が気持ちええ。
何もかもさっぱり綺麗に流せそう。
そんなこと考えとったら病院に着いた。