オンライン中毒
「親父の具合が急に悪くなったみたいで明日の朝、様子を見に来て欲しいそうだ。親父はお前の名前ばかりを、呼んでいるそうだよ。悪いけど行って貰えないか? 明日休みだったよな?」


どうせ姑が虐待し過ぎて、おかしくなってしまったんだろうよ。


なんで私が行かなきゃならないのさ? 明日はビックイベントもあるっていうのに。


「明日は困るよ……用事があるんだよ。悪いけど無理」


「なんの用事があるんだよ? 休みだろ明日? 親父がお前を呼んでいるんだ。悪いけど頼むよ……」


「無理無理! 明日は絶対、無理!」


「……おい。こんな状態は、今まで無かったことなんだぞ? 俺が怒らないからって、好き勝手やってきたくせに! お前、年々おかしくなってるんじゃないのか? ゲームのことも、俺は何も言わなかっただろ?

お前のストレス発散方法がゲームなのかなと思って、大目に見てあげていたんだぞ?

お前の用事なんて、どうせゲームだろ? こんな状況になるのなら、嵌る前に止めておくべきだったよ!」


やっと落ち着いてきたのに、責めないでおくれよ……頭がガンガンと悲鳴を上げる。
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