オンライン中毒
さぁ、行かなくては。未来を切り開く東京駅に。
化粧はいつもよりも丁寧に、シャネルのCOCOの香水も魔法の液体のように、シュッと全身に振りかけた。水色のスーツが、ちょっとだけ輝いて見える。
部屋をそっと出て、娘の部屋に向かった。机の上はキチンと整頓されていて、ベットの上には大きな茶色のテディーベアが、ポツンと壁に寄り掛っていた。
星空のような壁紙も、このクマの縫ぐるみも貴方が5歳のときに揃えた物だった。
……もう見ることが出来なくなるのね。
化粧はいつもよりも丁寧に、シャネルのCOCOの香水も魔法の液体のように、シュッと全身に振りかけた。水色のスーツが、ちょっとだけ輝いて見える。
部屋をそっと出て、娘の部屋に向かった。机の上はキチンと整頓されていて、ベットの上には大きな茶色のテディーベアが、ポツンと壁に寄り掛っていた。
星空のような壁紙も、このクマの縫ぐるみも貴方が5歳のときに揃えた物だった。
……もう見ることが出来なくなるのね。