オンライン中毒
「デブ」
男のほうがボソッと言った。
女のほうは「手が重い~」と、聞こえるか、聞こえないかの声で呟いた。二人ともまだ私を睨んでいる。
――ウルサイ! ウルサイ! ちょっとぐらい我慢しろ! 私だっていつも我慢してるんだ。家庭でも仕事でも! 電車ぐらい多めに見ろ!
ちょっとくらいお肉が乗ったからってなんだ? 顔でカバーしてるでしょうに?
センスが良く、皆にもてて、いつでも愛される、高学歴で美人の隣に座れて、ありがたいと思え。
両側二人とも立ち上がり、どこかへ行ってしまった。
――ふぅ……。これで楽に座れる。
駅に着くまで両サイド誰も座らなかった。いや狭すぎて座れなかったのかも知れない。いや、私が綺麗過ぎて誰も座れなかったのであろう。
どちらにしても今日は運が良かった。
男のほうがボソッと言った。
女のほうは「手が重い~」と、聞こえるか、聞こえないかの声で呟いた。二人ともまだ私を睨んでいる。
――ウルサイ! ウルサイ! ちょっとぐらい我慢しろ! 私だっていつも我慢してるんだ。家庭でも仕事でも! 電車ぐらい多めに見ろ!
ちょっとくらいお肉が乗ったからってなんだ? 顔でカバーしてるでしょうに?
センスが良く、皆にもてて、いつでも愛される、高学歴で美人の隣に座れて、ありがたいと思え。
両側二人とも立ち上がり、どこかへ行ってしまった。
――ふぅ……。これで楽に座れる。
駅に着くまで両サイド誰も座らなかった。いや狭すぎて座れなかったのかも知れない。いや、私が綺麗過ぎて誰も座れなかったのであろう。
どちらにしても今日は運が良かった。