オンライン中毒
「そうね! パルコの上に飲食街があったね。早く行きましょう!」


秋人の腕に絡ませ、引っ張った。ちょっと大胆だったかしら? 慌てちゃって可愛いー。


「こ、ここのエレベーターから上ると最上階にお店があるから」


エレベーターに乗り込むと、他には誰もいなかった。四面ガラス張りの二人だけの空間。ちょっとだけ緊張する。


「そうなんだぁ、凄い楽しみ! 秋人君って、もてるでしょ?」


「いやぁ、出会いないねー。もてないよ。オンラインヘビーユーザーって、もてないみたいだし」


「そう? 私だったら間違いなく選んじゃうけどなぁ」


「や、止めてくれよ。元気さんがいるでしょ?」
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